I do my best to impress
「BOY MEETS GIRL」DJ、sekineの徒然日記。思うまま雑感。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:--| スポンサー広告| トラックバック(-) コメント(-)
3日目(前編):弘大散文散歩~東大門へ
 昨晩は相当疲れていたらしい。明洞から弘大の宿に帰った後、身体を休めるだけのつもりが本格的に眠ってしまった。1日目と同じく、この日も「空中キャンプ」に顔を出そうと思っていたのだが、シャワーを浴び、身体が安心してしまったせいなのか、気がついた時には午前2時を回っていた。店はちょうどクローズにとりかかっている時間だ。まあ、いいさ。「空中キャンプ」のメンバーのうち、何人かはLampのライヴに行くようなことも言っていたから、もしかしたら会場で会えるかもしれない。そんな風に、昨晩はそのまま眠るにまかせてしまった。

 そういう訳で、昨日は夕飯を食べていない。実をいえば韓国に来てからというもの過食気味で、そう食欲がある訳でもなかったのだが、1食抜くとさすがに腹が減ってきた。ここはひとつ、豪勢に大好きなポッサム(蒸し豚肉)でも食べて精気を養おう。そんな思惑を胸に、僕は朝の弘大を散歩し始めた。
 目抜き通りへと向かう途中、小さなCDショップを発見した。朝の9時半にもかかわらず、外に備え付けられたスピーカーからエレクトロニカ風の音楽がガンガンに鳴り響いている。こんな時間からCDを買っていく客などいるのだろうかと首を傾げながらも、僕は店内をリサーチすることに決めた。
 小振りながら、オールド・ロックからハウス、エレクトロニカ、K-POP、J-POPまで幅広く揃えている。レジの右横にはJ-INDIE-POPとジャンル分けされ、Lampやインディゴ、ピチカート、ドーリス、中島ミカ、東京事変などインディー、メジャー入り乱れて陳列されている。やはり明洞のCDショップと似たような感じだが、ライヴハウスの多い地域がらか、ここ最近来韓したミュージシャンのCDが多いようにも思えた。
 「僕、実は東京から来てるんですよ」いつもの僕ならそのまま店を後にしてしまうところだが、何とはなく気が向いて店主に話しかけてみたりする。
 「ほお、そうかい? 私も東京には5年くらい前に行ったことがあるよ」主人はそんな返事を返して来る。互いに不器用な英語を操り、他愛のない会話をしばらく楽しんだ。

purple_record.jpg
パープル・レコード。品揃えに好感が持てる。


 
 店を出て、空を仰いでみる。昨日までとは打ってかわって朝から気温が高い。今日は過ごしやすい一日になりそうだ。
 作りかけの線路上にかかる橋から眼下を眺め渡す。大がかりな鉄道工事。ところどころ、土が盛り上がっている。昨日も一昨日も工事をしている様子はなかったが、この大がかりなKORAIL鉄道はいつ完成するのだろうか? 弘益大学に建造中の門と併せて、数年後にはこの地も大きく様変わりしているに違いない。
 時刻はようやく10時を回ったところだ。昼食にはまだまだ早い。空いているのは朝食専門の飲食店だけ。とりあえず開店準備をしていた弘大駅間近のポッサム屋に眼をつけ、手近なPCバンに入ってメールの確認などを行う。日本語の入力はOKか? と聞くと店の人間がいろいろ設定してくれる。ホウホウ、東京は昨日、雨だったらしい。「boy meets girl」の相棒MIHA-Kがclub「宙」の店長に呼び出されたって? なんだろう。
 どうにも時間がつぶせず、30分ほどでPCバンを出る。化粧品店の店先からは、かつて韓国の渋谷系などともてはやされたローラーコースターの曲が聴こえて来る。まだ生音を使っていた頃の楽曲。これが収められたアルバムは僕も持っている。近年はすっかりクリックハウス化してしまったが、2ndアルバムまでの彼らはアシッドジャズとポップソウルと歌謡曲が混在したような音楽をやっていた。「韓国の音楽で好きなモノは?」と「空中キャンプ」で訊かれた時、ローラーコースターの名前を出した僕に「ああ、ローラーコースター、彼らは韓国ではもう有名なミュージシャンですよ」と、さして興味なさそうに言われてしまったのを思い出す。レーベルがインディペンデントかどうかということはともかく、それが市場に乗ったメジャー志向の音なのか、そうではない音なのか。日本人のそれとほとんど同じように、彼らも「区別」してそれらを聴いているみたいだ。
 もちろん、僕も彼らも市場に乗ったメジャー志向の音楽が悪いと言っている訳ではまったくない。市場に乗っているかどうかはともかく、どちらかと言えば、僕はメジャーを志向しているものの方が好きである。

 さて、11時くらいには開くだろうと眼をつけていたポッサム屋が一向に開く気配を見せない。しばらく店の前を徘徊していたものの、業を煮やし、中に入って「何時に開きますか?」と訊ねたみた。...訊ねてみた、つもりだったのだが、英語がまったく通じないせいか一向に要領を得ない。要領を得ないがとにかくダメということらしい。開店時間までまだ間があるのか、あるいは1人前からの注文は受けないということなのか...。そう、実を言えば韓国の焼き肉屋の類は日本と違い、1人前からの注文は受け付けない店が多い。看板に「2人前から」と表示されている店もあるくらいなのだ。2年前の釜山旅行の折りはこのことを知らず焼き肉屋に入り、若い店の女の子が僕の入店を断ろうとするのを親切なアジュンマが制して、いいからと席を用意してくれた。なせばなる、などというひとつの甘えで、今回もそれを試みようと思ってはいたのだが、この1軒に断られたのを皮切りに、別の焼き肉屋1軒、サムギョプサル屋1件で、1人前はできないとすげなく断られてしまった。
 3度ならぬ4度目の正直。西京ホテルの裏に比較的新しく、大きな店舗の焼き肉屋を見つけた。訊いてみると、入れ! という感じで、眼鏡をかけたアジュンマが手を広げてくる。客は僕以外に誰もいない。アジュンマは開店前にもかかわらず、僕を奥のテーブルを案内してくれたようなのだ。社員食堂のような白を基調とした店内。レジ横に野菜や突き出しのボールが並んでいることからすると、セルフサーヴィスで肉や野菜を選ぶ方式らしい。準備が整うまで待ってくれ、ということなのだろう。僕をテーブルに案内したアジュンマは遙か彼方の厨房へと消えてしまった。そういう訳で、僕はレジ横にいるアジュンマが野菜を味付けしていたり、ボールを並べていたりする、まるでダルデンヌ兄弟の映画のように淡々としたその様を眺めることになった。

korean_restaurant.jpg
ようやく見つけた焼き肉レストラン



 どれくらいそうしていただろう。20分はゆうに待たされたように思う。相変わらず、僕の他に客は入ってこない。やがて、レジ横のアジュンマが野菜や突き出しを更に並べて、僕の方へ持ってきてくれた。それからこっちへ来て肉を選べという仕草を見せる。ハラミらしき肉を指さすと、それを皿に盛ってくれた。会計を済ませ、自分のテーブルへと持って行く。9,000ウォン。1,170円くらい。普通はどんな店でも1人前12,000ウォン以上はするから、この値段は破格だ。
 韓国へ来ると日本の料理がいかにコストパフォーマンスが低いかということを思い知らされる。韓国では料理を一品注文すると、これでもかというくらい大量の突き出しや野菜、味噌汁などが出てくる。1人前でもひとりで食べられるかどうか不安に感じる量である。これは、こういった焼き物メニューに限ったことではなく、どこに行ってもその量は多い。日本食レストレランのメニューだって、トンカツにうどんや鮨がついているようなセットメニューがほとんどだ。食べきれないほどの料理を出すというのが儒教的なもてなしの心なのだろうが、それにしても毎食毎食これを普通に食べているとしたら大変なことだ。ある店で、別のテーブルに出されていたカレーライスを見て僕は驚愕してしまった。大食い大会でもしているんじゃないかと思わせるような大皿に、ライスとカレーがプールのように盛られている。男性女性の別なく、韓国人が長身でがっちりした身体つきをしているのは、あるいはそういった食文化の影響もあるのかもしれない。
 この日も、その料理の量を眼の前にした時、全部平らげるのはさすがに難しいように思っていたのだが、アジュンマにサーヴィスで戴いたご飯も含め、意外なほどあっさりと平らげてしまった。昨晩1食抜いているとはいえ、猛烈な食欲。僕の胃も徐々にこの地に順応し始めたということなのだろうか。

yakiniku.jpg
すごい御馳走。野菜に巻いて戴きます。



 今日は16:30にライヴ会場である弘大のローリングホール前で、Lampの香保ちゃんと会うことになっている。まだ13時。せっかくなので、今日は東大門(トンデムン)市場まで足を伸ばすことに決めた。食欲も満たされたし、昨日購入した靴のおかげで、少々の街歩きなら耐えることができそうだ。そういう訳で、食後間もなく、僕は地下鉄の駅に向かった。
 東大門周辺を街歩きするには「東大門駅」、「東大門運動場駅」のどちらで下車しても構わない。東京で言えば上野と御徒町のような関係だ。どちらから行っても構わないが、僕はガイドブックにそって、東大門を左手に眺めながら市場が立ち並ぶ地域へと向かった。

tondemun.jpg
 これが東大門。特徴的な外壁は工事中だった。



 この辺りは言わずとしれた衣料品の一大マーケット地帯。布一枚、ボタンひとつ、バッタものからインディーズデザイナーのお店までが、細々とした雑居ビルやモールや巨大なファッションビルの中にひしめきあっている。とりあえず、そのうちのひとつ平和市場のビルに入ってみたのだが、何というかそれだけで疲弊してしまった。入った時には気づかなかったのだが、このビルは奥行き200m超の極細な構造をしており、一度入ったらまっすぐ突き進むのみ。しかもどこまで行っても出口らしきものが見あたらないのだ。極細ビルの中には隙間なく細々とした衣料品業者が軒を連ね、人々の熱気のせいなのか、あるいは空調や照明のせいなのか、ひどく蒸している。トイレに入ろうにも、標識はあるのにどこまで行っても見つからない。

heiwashijon.jpg
この行軍はいったいどこまで続くのか? 戦慄の平和市場。



 スタジアム前にあるミリオレやハロー・エーピーエムという巨大ファッションビルの中も巡回したが、上階に上がれば上がるほど、意外にも空き店舗が目立った。そういうフロアは当然のことながら客も少なく活気がない。この辺りは今を流行の若者向けのインディーズ店やバッタ屋ばかりなのだが、ファッションビル乱立による供給過多が、こういった思わぬ虫食い状況を招いているのかもしれない。それにしても、今、韓国でお店を持つには、どれほどの資本金が必要なのだろう。こんなにいくつもの小さな店が成り立っている、その背景を知りたい。
 ハロー・エーピーエムのフードコートでアイスを食べながら、僕はしばし放心してしまった。時刻は15時ちょうど。東大門の街歩きはこれにて終了。さて、そろそろ弘大の宿に戻ってシャワーでも浴び、Lampのみんなに会う準備をするとしようか。

foodcort.jpg
この旅ですっかりアイス好きになってしまったオレ



 そんな調子で宿に引き上げ、汗を落とそうと思ったものの、不幸なことにシャワーからは冷たい水しか出てこない。昨日までは、ぬるま湯とはいえ確かにお湯が出ていたのだが、ことここに至ってお湯が出てこない...。いいよ、もう、別にどうだって...。アジュンマにクレームをつける気力もなく、僕は身体だけをさっと拭いて宿を出た。目指すはLampのライヴ会場であるローリング・ホールである。
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
カレーライスカレーライスはカレーソースを飯にかけた日本で日常的に食べられている料理。しばしば「ライス」を略しカレーと呼ばれ、煮込み料理であるカレー(カレーソース)との混同がみられる。.wikilis{font-size:10px;color:#666666;}Quotation:Wikipedia-
2007/10/02(火) 08:20:45 | 日本食っていいね♪
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。