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「BOY MEETS GIRL」DJ、sekineの徒然日記。思うまま雑感。
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Jump! / Van Dyke Parks
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Jump!


BMGセレクトCDにも入れたヴァン・ダイク・パークス「Opportunity For Two」が小沢健二の未発表曲「甘夏組曲」の元ネタになっていることはライナーにも書いた通りですが、実をいえばこの曲が収められているアルバムはその名も「Jump!」。その字面だけで小沢健二初の小説「うさぎ!」を想起させる訳ですが、驚くなかれこのアルバムは、アメリカ南部黒人の間に古くから伝わる「ブレア・ラビット(=うさぎ!)」が主人公の民間伝承をジョーエル・チャンドラー・ハリスが文学化した「アンクル・リーマス、その歌と話」の世界観をそのまま音楽作品化したものなのです。

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ウサギどんキツネどん―リーマスじいやのした話

*この表紙は源本のものです。日本版は異なります。

小さく弱い存在ながらも、悪戯で狡猾なウサギどんが、ライバルのキツネどんやオオカミどん、ハリネズミどんをやり込め、だまし、最後はうまうま殺してしまうという...、それだけとってみれば少々残酷な物語なのですが、そこはそれ昔話特有のひどく呑気な語り口調であっさり描いてしまっています。いくつかの話の中には日本でもお馴染みの「うさぎと亀の競争」や、どこか「ぶんぶく茶釜」を想起させる物語などがあり、太平洋の大海原をかけめぐったであろう人々の営みを感ぜずにはいられません。

この物語をアルバム化した、ヴァン・ダイク・パークスは「ディスカヴァー・アメリカ」という氏の作品にも代表されるように、アメリカというテーマに随分昔から固着した作品を営々と作り続けている優れた音楽家、作詞家としてつとに有名で、あのブラアイアン・ウィルソンが「Smile」の歌詞を彼に依頼したということでもそれがお分かりになるかとも思います。
ブライアンが「smile」というコンセプトアルバムに込めた想い。それは紛うかたなくアメリカという土地、原風景、夢、そして内包している矛盾や差別そのもの。当時、レコード会社との確執、ブライアンの精神状態の破綻によって結局オクラ入りになってしまったこの作品も、94年、まさにヴァン・ダイクの呼びかけで完成した二人の共作アルバム「オレンジクレイト・アート」を経て新録発売までこぎ着けたというのは、有名な話です。

小沢健二に話を戻しますが...、
前にも書いたけれど、きっと、アメリカというテーマが小沢健二の頭の中に営々と住み続けてるんだろうなあ、などと思ったりもします。「LIFE」「球体の奏でる音楽」「毎日の環境学」この諸作には、やはりアメリカというものをテーマに創作活動を続けるポール・サイモンの影響が極度に見えるし、ここに来てのヴァン・ダイクだし、と。

最近「うさぎ!」読んでないんですけど、どんな展開になってるのか非常に気になりますね。
こういうバックボーンも踏まえて、通して読んでみたいところだなあ。


ヴァン・ダイク・パークス
コチラ

ジョーエル・チャンドラー・ハリス
コチラ
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