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「BOY MEETS GIRL」DJ、sekineの徒然日記。思うまま雑感。
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VENEZIA / 加藤和彦 
venezia.jpg

マスターテープの差し替えなどはあったものの、ソロ作品が揃ってCD再発される中、一行に発売される気配もないのが、この84年作『ヴェネチア』(VENÈZIA)。
追悼特集などと銘打ちながらもフォークル、ミカバンド、ヨーロッパ三部作、和幸の話に終始してしまう多くのマスコミ、評論、音楽誌の論調には、本当に食傷していますが(もちろん一部にはキチンと評価してらっしゃる方もいらっしゃいます)、ポップス好きにはとって評価すべき加藤和彦作品は、実を言うとそこから完全に外れたところにこそ存在しております。それはすなわち『Gardenia』であり、『あの頃、マリー・ローランサン』であり、『ボレロ・カリフォルニア』であり、そして、この『ヴェネチア』である訳なのです。

キャフェで読むニュースは
二日遅れのヘラルドトリビューン
誰に 気がねもなく
過ごす時間も いいものだと

子供たちの遊ぶ
広場を抜けて あてない午後
他人が振り向くほど
淋しくないと 口笛吹く

例えば 君とハリーズBAR
いつもハリーズBAR
夕暮どき
あの頃 君とヴァイオリン
甘いヴァイオリン
見つめていた
ふたりなら 何処にいても 人生になる

ガラス越しに覗く
古いアンティック・ショップ
ヴェネツィアン・グラス
暫し 腕組みして
想いにふける 旅のつれづれ

ふと君がそばに
居る気配に 振り向いては
そんな 筈もないと
にが笑いして 誤魔化してる

例えば 君とハリーズBAR
酔えばハリーズBAR
喧嘩をしたり
あの頃 君とシンフォニー
愛のシンフォニー
奏でていた
ふたりなら 何をしても 人生になる


「ハリーズBAR」。歌詞もメロディもアレンジも最高の1曲。
今となっては、もはや涙なくしては聴けない。
安井かずみ、加藤和彦が作り上げた愛の逃避行、その終着点、そしてその最後を予見しているかのような美しすぎる作品...いや、それを抜きにしても。これは、溜息をつくほどに「好きだ」、と唸ってしまう世界なのです。

今日、電車に乗りながら咲きかけた桜の木を見送りながらこれを聴いておりました。
つれづれに彼岸を思う一日。同時に、自分を律した一日......。

このアルバムは他にも「スモール・ホテル」「真夜中のバレリーナ」「ピアツァ・サンマルコ」「水に投げた白い百合」「トパーズの目をした女」と感動的な曲が目白押し。古いカンツォーネとクラシック、そしてわずかにボサノヴァを融合させた、粋と老成の極みのような音楽。

以下で試聴できます。
前半部に「水に投げた白い百合」の鐘の音がミックスされているのですが、それもいい。
http://www.youtube.com/watch?v=OD2HPzNM5D4
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